高齢化社会において介護の問題が重要視されており、老人ホームや特別介護施設、さらには介護付きマンションなどの建設が増えています。しかし、スタッフの確保が難しいといわれています。介護職の需要は高まってきているのですが、仕事内容のハードさに加えて給料の安さがネックになっていて、業界に飛び込む人は多いものの離職率も高いのが現状。特に若手に敬遠されていて改善が望まれていますが、なかなか難しいのが業界の悩みです。

その中で今注目されているのが、子育てが一段落した母親世代。子供に手がかからなくなり、パートやアルバイトで社会と関わりを持ちたいという40代が増えているからです。出産する前に介護職に従事していた人も多く、即戦力になってくれる人材がいるので、主婦層を獲得することができれば人手不足の解消につながると期待されています。

ただし、40代というのは高齢化社会の今でこそ若手と考えられていますが、肉体的には疲れが出始める頃で、介護対象者のサポートが難しくなる場合もあります。介護において腰痛というのは切っても切り離せないので、40代から介護職に就く人は注意が必要でしょう。特に休職期間が長い場合は自分の肉体の衰えが分からないことがあるので、無理をしないように十分に気をつけなければいけません。体を壊して離職してしまうと人員が減ってしまうので、現場も困ってしまいます。それゆえ、無理だと感じる業務は、ハッキリと自分には難しいということを伝えることと周囲にフォローを頼むことが重要になるのです。40代が介護職で活躍し続けるためには、このような点に気をつけることが必要になります。